研究方針

田中研究室をご志望の学生の皆様へ

田中研では問題を解くアルゴリズムを考える研究が多いです。テーマにもよりますが、紙と鉛筆を使って考える時間が長くなります。予備知識はさほど必要とせず、その分深く考えることが多い。そういうことが得意な人に向いた研究室だと思います。このほか、アルゴリズムの検証やネットワーク実験のためのプログラミングをする場合があります。研究を進めていくとそれぞれの学生さんの持ち味が見えてくるので、適正に応じたテーマに臨機応変に変更することもあります。

卒業研究のテーマは指導教官が用意することが多いですが、研究は本来やりたいことを自ら選んで決めて取り組むのが理想です。田中研の研究テーマに直接関係しないようなことでも、やりたいことがあれば田中研に所属しながら一緒に学びつつそれに取り組む事も可能です。

研究室の計算機環境としては、Linuxサーバを中心として、LinuxとWindowsのデュアルブートクライアントを1人1台用意しています。Linuxサーバは研究室のDNS、WWW、LDAPなどの各種サーバ機能の他、Windowsのドメインコントローラを担います。これによって、どのマシンを使っても同じ利用環境が提供できます。最近はスタンドアロンのLinux環境で済ませる研究室も多いですが、ITの専門家になる学生さんにはやはりサーバ環境の構築や運用のスキルを身につけてほしい。研究室のマシン管理を担当すれば、サーバクライアント環境について実践的に学ぶよい機会になると思います。

この他、ノートパソコン数台、プリンタ、スキャナ、タブレット端末、実験用ネットワーク機器など、研究に必要な機器は完備しています。研究上必要な物品や書籍などがあればかなりスムーズに調達できるようになっています。

一般に情報系では大学院修士課程修了者が非常に多いです。国公立で半分、私立で3割位は進学します。このへんの事情は就職活動をしてみるとわかると思います。学部卒と修士では応募できる職種から違うし、同じ職種でも就職した後の役割や昇給も微妙に変わってきます。修士で2年間を過ごすと学生の能力がいろいろな面で向上することを私自身感じることが多いので、学生さんには将来を見据えて修士課程の進学を推奨しています。

田中研では毎年8~9人程度の3年生を新たに受け入れています。よく聞かれるのが選考の基準ですが、面接をして各自が興味を持っているテーマ、やる気、成績、進学の意志などを加味して、指導教官や研究室のメンバーとうまくやっていけそうな人ということで判断しています。

6~7月頃に3年生のゼミナールの希望調査と配属があります。田中研に興味がある人は気軽に研究室を訪ねてください。話を聞きたい場合は事前にアポを。

田中 賢